日本口腔インプラント学会

投稿日:2017年2月15日

カテゴリ:インプラント

先日の連休は、日本口腔インプラント学会の 関東・甲信越支部学術大会に出席してきました。

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常に最新のインプラント治療術や、材料学を学んでいる我々にとって 特に目新しいトピックスはありませんでしたが、現在 この学会の代議員を任命されており、若手育成のための シンポジウム委員会などにも所属しているため、その集まりにも出席しなければなりませんでした。

今回のテーマの中で、上顎無歯顎インプラント治療の考え方である、インプラントの即時荷重(インプラントの植立手術を行ったその日に、そのインプラントに仮歯を装着し機能させるやり方)VS 斬間インプラント(実際のインプラントとは別に仮のインプラントを植立し、その仮のインプラントに仮歯を固定し最終的には仮のインプラントと仮歯の両方とも撤去する方法)についてのシンポジウムがありました。

インプラントに即時荷重するためには、インプラントがある一定の条件のもと 骨にしっかりと固定されている必要があります。 上顎は、もともと下顎に比べると骨質が柔らかく、インプラントをしっかりと骨に固定するのが難しいと言われます。

そのため、インプラントにいきなり仮歯をつけて機能させるとせっかく入れたインプラントが揺れてきてしまうのではないかと言う考えから、揺れても最終的には撤去してしまう 仮のインプラントを入れてそれに仮歯を付けようというのが 斬間インプラントの考え方なのです。

この方法自体が、悪いという話ではありませんが、この方法だと、仮のインプラント(最低でも5本)を入れる分、さらに骨にドリルで穴を開けなければならないので体への侵襲が大きくなるのと、仮のインプラント分の費用も追加されます。さらに、仮歯も 仮インプラント用と、本番のインプラント用で用意しなければならなかったり、仮インプラントを撤去する手術を行わなければならないのと、本番のインプラントは最低でも8〜10本必要で、治癒期間後に2次オペという2回目の手術も必要・・・ などなど  インプラントに即時荷重する方法と比較すると デメリットがたくさんあります。

それに引き換え、我々が行なっている 『オールオン4』という術式では、上顎であっても、オペ当日に最低4本のインプラントをしっかりと骨に固定させて、そのインプラントに仮歯を装着します(即時荷重)。  

治癒期間中はその固定式の仮歯を使い勝手が良いように修正しながら使用していただき、最終的には、その使い勝手の良くなった仮歯を参考に最終的な歯を作成していきます。 2回目の手術等はありません。 

しかし、先に述べたように、柔らかい上顎の骨にインプラントをしっかりと固定するには それなりの技術や経験がどうしても必須となります。そのため、経験の浅い先生や 技術・知識の少ない先生がこの術式を行うと うまく行かない事もあるでしょう。   医院選びは慎重に。

 

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