歯性上顎洞炎

投稿日:2017年2月21日

カテゴリ:虫歯

風邪の流行るこの季節、鼻の調子が良くない方も多くいると思います。

鼻の穴(鼻腔)は、4つの大きな 副鼻腔と呼ばれる空洞と繋がっており、この副鼻腔に炎症が起きている状態を 慢性副鼻腔炎 と言ったり、蓄膿症 と呼んだりします。 症状としては、鼻が詰まったり、鼻水が出たり、粘り気のある鼻水が出たりします。

 

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この中で、上顎洞に炎症がある状態を 上顎洞炎と呼びますが、上顎洞炎には、鼻に起因するものと、歯が原因で炎症を起こすものがあります。 上顎の大臼歯部の根の先は 上顎洞と近接している場合が多く、虫歯や歯周病などが原因で歯の根の先まで感染を起こしてしまうと、上顎洞まで感染を引き起こしてしまう事があります。 その際の症状は、上記の鼻の症状の他に、目の下が痛んだり、耳が聞こえにくくなったり、腫れた感じが強く出たりします。

歯が原因で生じた上顎洞炎を、歯性上顎洞炎といい、耳鼻科的なアプローチでは治す事ができませんので、原因である歯の治療が必要になります。

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このレントゲンの、向かって右側の上顎洞が白く曇っているのが分かります。患側の 目の下が痛く、耳もよく聞こえていません。風邪を引いていたので風邪の症状と思っていたようですが、風邪が治っても鼻水が止まらず、症状も改善しないため 歯科用CTを撮影しました。

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上顎第一大臼歯の神経が死んでいて、その膿が歯の根の先から上顎洞へと感染している様子がCTから はっきりと分かりました。この後、歯の神経の治療を施す事で、上記の症状は改善しました。

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