喫煙によるインプラントへの悪影響ってどんなものがある?
投稿日:2025年7月7日
カテゴリ:インプラント
インプラント治療を検討している方で、喫煙されている・もしくはそのご家族の方は、手術をするにあたってタバコを吸っていて大丈夫かどうか心配されることがあるかと思います。
・・・結論、喫煙していてもインプラント治療はできます!
ただし、おすすめはしません。
今回は喫煙によるインプラントへの悪影響についてです。
喫煙は体への悪影響があることは皆様ご承知のことと思いますが、もちろん口の中も同じでです。
タバコにはニコチンやタール等の有害物質が含まれており、そのニコチンは血管を収縮させる働きがあります。血管が細くなると、インプラント手術後の治癒に必要不可欠な血液や酸素が体内に行き渡りにくくなるのです。
また、ニコチンには免疫力を低下させる働きもあります。
そのため、外科的な処置をするインプラント手術後の傷の治りが悪くなり、お口の中の環境が悪いと傷口から感染をおこしたり、インプラントと骨がくっつかずに失敗に終わってしまうこともあります。
実際、喫煙者と非喫煙者を比べると、手術後1年以内にインプラントが脱落する確率が2倍という統計結果も出ています。
手術は成功しても、その後にインプラントが脱落してしまうリスクが高くなるのです。
インプラントがしっかりと骨とくっつき、歯が入ればご自身の歯として普通に食べることができるようになります。しかもインプラントは虫歯になりません!!
ですが、歯周病にはなります(;_;)
インプラントの歯周病はインプラント歯周炎というのですが、
インプラントの脱落(インプラントを失ってしまう方)の原因は大半がこのインプラント歯周炎になってしまったことが原因です。
インプラント歯周炎とは、インプラントの周りの歯茎が炎症を起こし、支えている歯槽骨が溶けてなくなってしまう病気です。
喫煙をしているとニコチンの影響で血流が悪く免疫力が低下するため、お口の中の歯周病菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
また唾液の量も低下させる働きもあり、唾液にはお口の中の汚れを洗い流したり、乾燥を防ぎ細菌の増殖を抑える作用があるのですが
それらがうまく機能しなくなるためにインプラント歯周炎を引き起こしやすくなるのです。
もともと歯を失った原因が虫歯の方であればまだいいのですが、歯周病の方であれば歯周病菌の数も多いためよりメンテナンスの必要性が増します。
以上のことから、
インプラントは喫煙しててもできます!が、成功させるためには
是非とも禁煙したほうがいいのです。
今は保険治療でも禁煙治療ができます。
これをきっかけに禁煙も考えてみてはいかがでしょうか。
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