RAMPA治療の効果

投稿日:2016年10月4日

カテゴリ:噛み合わせ 矯正

半年ほど前に、歯並びが悪く矯正を開始した 8歳のRくん。

上顎の成長発育が悪く、顎の骨に歯が綺麗に並ぶためのスペースが不足していました。 

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上顎の成長発育が悪い原因の一つとして、お口ポカンの 口呼吸が考えられます。 正常な舌のポジションは、上顎に舌がピッタリとくっついていることが理想です。

ところが、鼻炎、鼻づまりなど、鼻の疾患を持っていると、鼻で呼吸することができないので、口で呼吸します。 口呼吸では、空気の通り道をふさがないように、舌は、低い位置に存在します(この状態を低位舌と言います)。 すると、上顎を前方に成長させるために必要な舌の力が働かず、上顎が劣成長となってしまいます。 上顎の成長が妨げられると、それに伴い 下顎の前方・側方への成長も妨げられ、舌のスペースは狭くなり、後方に(気道の方向)に圧迫されます。 呼吸がしにくくなるので、夜間にいびきをかいたり、無呼吸になったりします。起きている時も、気道を確保するため、頭が前に出て姿勢が悪くなります(いわゆる猫背)。するとますます、舌と下顎は後方に引っ張られて、症状が悪化していきます。

聞けば、Rくんも、鼻が悪くお口ポカン傾向。 治療方法としては、RAMPA治療を選択しました。

治療の目的は、上顎を広げることで歯の生えるスペースを作る事、上顎は口から見ると天井ですが、鼻から見ると床ですので、上顎を拡大する事で鼻の通りを良くする事。  正しい舌のポジションを確立して、呼吸しやすい環境を整える事。 呼吸しやすくする事で、姿勢を改善する事(猫背を治す)。 結果、あごの位置関係が良くなり歯並びが綺麗になれば、後戻りが少なく安定した噛み合わせが完成します。

今回は、1回目のRAMPA治療が終了。

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上顎の骨が拡大されて、良い感じになってきました。

この時点で、夜間のいびきや、鼻づまりが解消されています。 わずか、数ヶ月でこのような治療効果が現れるのが、RAMPA治療です。

まだ治療は続きますが、この治療で 子供のこれからの未来の人生が良い方向に向かうことを願って頑張っています。

うえまつ

amagai

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