サイナスリフト
投稿日:2016年11月8日
カテゴリ:インプラント
アメリカから帰って来て そうそうに サイナスリフトの手術を行いました。
サイナスとは副鼻腔の事で、鼻腔以外の 前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形骨洞の事を言います。
上顎の奥歯の部分にインプラント治療を行う際に、上顎洞が大きかったり、上顎の歯槽骨が薄かったりして、そのままインプラントを入れると上顎洞に突き抜けてしまう様な場合に、インプンラト手術と同時、もしくはそれ以前に 上顎洞側に骨造成する必要があります。 この際、上顎洞底の粘膜を挙上して骨造成する方法を 上顎洞底挙上術(サイナスリフト)と言います。
上顎洞底の粘膜は破れない様に慎重に処理していくので、鼻に血液や骨が流れたり、息が吸いにくくなるとか、鼻が悪くなったりする様なことはありません。 逆に、鼻炎で鼻の粘膜が荒れていたり、蓄膿傾向がある方は、手術に際し注意が必要です。
サイナスリフトを行えば、上顎奥歯のほとんどの骨の薄いケースでインプラント治療が可能になります。ただし、インプラントを斜めに埋入したり、短いインプラントを用いることで、増骨手術が回避できる場合は、極力 体への侵襲が少ない方法を選択します。
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