骨粗鬆症の方がインプラント治療を受ける際の注意点

投稿日:2022年8月22日

カテゴリ:インプラント

骨は「骨代謝」を繰り返し再生することで成り立っています。しかし加齢などにより再生能力が衰えると骨の質が低下し、骨粗鬆症になってしまいます。骨粗鬆症とは骨の密度が低下する病気です。骨の密度が低下することで、骨が弱くなり骨折がしやすくなるなどの影響が出てきます。特に女性は歳と共にホルモンの分泌が低下します。そのため50代以降の女性は特に骨粗鬆症になるリスクは高いと言えます。

 

骨粗鬆症とインプラント治療

骨粗鬆症はインプラント治療に直背的な影響はほとんどありませんが注意しなければいけない点はあります。骨粗鬆症の方がインプラント治療を受ける際に注意する点としては、骨粗鬆症の治療薬として服用している薬剤です。「ビスホスホネート」「抗スクレロスチン」「抗RANKL」の3つの薬剤を服用している方は注意が必要です。

歯の手術をすることで、これらの治療薬により顎の骨が腐ってしまう可能性があります。特に「ビスホスホネート」は骨を壊す細胞の働きを抑える薬です。しかし骨を壊す細胞は感染予防も可能であるため、お口の中で細菌感染してしまうリスクが高まります。

このように、骨粗鬆症の方がインプラント治療を行う際は服用いている薬剤により治療が難しくなるケースがあります。

対策としては、骨粗鬆症の治療薬を服用し始める前にインプラントの外科手術を終わらせてしまう、または既に服用している場合は、インプラントの治療中は別の薬剤を代わりに服用するか、治療中は服用を中止するなどの対策が必要です。

骨粗鬆症の方がインプラント治療を受ける際は医師と相談した上でどちらの治療にも悪影響が出ないようご自身に合った対策を行ってください。

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