部分矯正とは

投稿日:2024年2月1日

カテゴリ:噛み合わせ 未分類 矯正 虫歯治療

歯科医師の木造です
今回は部分矯正MTM(Minor Tooth Movement)について説明したいと思います。
まず皆さんが矯正と聞いて思い浮かべるのはどのようなものでしょうか?
昔ながらのワイヤーを使用した矯正、または最近よく使用されるようになったマウスピース型の矯正を思い浮かべる方が多いと思います。
それらの矯正は基本的には全部の歯を移動させて理想的な噛み合わせや歯並びを作っていきます。
それに対して部分的な歯並びや一本の歯を動かして理想的な歯並びや機能性をつくるのが部分矯正ということになります。

部分矯正の適応

1,矯正後の後戻り
2,前歯の軽い歯並び不正
3,歯が抜けたままになったことによる部分的な歯並びの不正
4,虫歯が進行して治療するのが困難になった歯を治療できるようにする前準 備
   などがあります。これらについても少し深掘りしていこうと思います。

1,矯正後の後戻り


以前に矯正をして綺麗な歯並びを作っても時間が経つとどうしても後戻りを起こす可能性があります。このような場合前歯だけ後戻りして奥歯は大きく動いてないことが多いので部分矯正で割と楽に治すことができます。基本的には前歯をメインにワイヤーを使用して最短で3ヶ月ほどの期間になります。
しかしながら治したあとまた後戻りしないよう、口周りの癖に気をつけたり動かないよう固定する期間を長くとる必要があります。

2,前歯の軽い歯並び不正


前歯が少しだけ傾いている、一本だけズレた位置にいるなど軽微な歯並びの不正なら部分矯正で治せる可能性があります。ただ歯並びで気になるところは前歯だけという方も多いと思いますが、歯並びだけでなく噛み合わせという点で見ると前歯だけ治すというのはかなり難しく、大体の場合で奥歯から治していく必要があります。従ってこのように前歯だけ部分矯正というのはかなり稀になります。

3,歯が抜けたままになったことによる部分的な歯並びの不正


歯が抜けたまま放置してしまうとその空間を埋めようと隣や噛み合う歯が移動してきてしまう場合があります。よくある例で奥歯が手前に倒れてきてしまう、噛み合う歯が出てきてしまうなどがあります。ここで問題になってくるのは噛み合わせが崩れてしまっていることもありますが、なにより抜けてしまった歯の機能を回復させようにも物理的に隙間が無いということになります。そこで移動してしまった歯のみ元の位置に戻す方法として部分矯正を用います。
期間や方法などは状態によりけりですが部分的にワイヤーを使用したり、インプラントアンカーと呼ばれる小さいネジを歯茎に打って固定源として使用します。

4,虫歯が進行して治療するのが困難になった歯を治療できるようにする前準備


虫歯が進行し過ぎたとき、特にすでに被せ物にしてある歯が更に虫歯になってしまった場合に歯が歯茎に埋もれてしまい治療が困難になることがあります。そのような場合でも歯茎の下には歯が十分に残っているときが多いので部分矯正によって引っ張りだすことができます、それによりしっかりとした予後のよい治療をすることができます。
しかしこの方法は歯の根が複雑な形であったり、歯が元々短くて引っ張り出すとか歯が動いてしまうような状態では使用することはできません。
期間としては大体2ヶ月ぐらいになります、勿論通常の歯の治療も行う必要があるので全体の治療期間としてはもう少しかかります。

 まとめ

いかがだったでしょうか?矯正と聞くと費用や期間がかかるイメージがあるかと思いますが、場合によっては簡単に部分的にできる時もあります。
しかしながら部分矯正は適応となるケースはそれほど多くはなく、今の口の状態が適応になるかどうかの判断は難しいかと思います。是非気になるところがあれば一度相談に来院されてください。

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