インプラント治療で静脈内鎮静法って使えますか?

投稿日:2025年7月22日

カテゴリ:インプラント スタッフブログ

「インプラント手術って痛そう…」
「口の中をいじられるのが怖い」
そんな不安を感じている方にこそ知ってほしいのが、静脈内鎮静法(セデーション)という方法です。

実は、近年ではこの静脈内鎮静法を取り入れて、リラックスした状態でインプラント手術を受けられる方が増えています。

この記事では、静脈内鎮静法とは何か、どんなメリットがあるのか、実際の流れや注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

①静脈内鎮静法ってなに?

静脈内鎮静法とは、腕の静脈から鎮静薬を点滴で投与して、患者さんの不安や緊張をやわらげる方法です。

全身麻酔のように完全に意識を失ってしまうわけではありませんが、「うとうとした、半分眠っているような状態」になります。

この状態では、周囲の音や会話が遠くに聞こえたり、時間の感覚がなくなったりします。
健忘効果があるので手術中の記憶が残らないことも多く、痛みや恐怖を感じにくくなるのが特徴です。

②インプラント手術と相性が良い理由

インプラント手術は、歯ぐきを切開して人工の歯根を埋め込む外科処置です。
処置自体は局所麻酔でも可能ですが、長時間口を開けていたり、機械音が続いたりすることで精神的に大きなストレスを感じる方も少なくありません。

特に以下のような方には、静脈内鎮静法が非常におすすめです。
• 歯科治療が怖くてたまらない
• 嘔吐反射が強くて器具を入れられない
• 過去の治療でトラウマがある
• 長時間の手術に不安を感じる
 ・ 手術中に口を開け続けるストレスがある

静脈内鎮静法を使えば、精神的な負担が大幅に軽減されるため、「気づいたら手術が終わっていた」という方も多いです。

③実際の流れ
1. 事前診断・カウンセリング
 持病や体調の確認、血圧・心電図・血液検査などを行い、安全に鎮静が行えるかをチェックします。
2. 手術当日
 点滴用の針を入れ、鎮静薬の投与を開始。数分でうとうとした状態になります。モニターで心拍や酸素濃度を常時管理します。
3. 手術中
 局所麻酔も併用して、痛みはしっかりコントロール。患者さんはリラックスした状態で、ほとんどの方が記憶が曖昧です。
4. 手術後の回復
 鎮静からの回復には1~2時間程度。意識がはっきりするまで院内で安静に過ごします。

④注意点と気をつけること
• 当日は車の運転NG!
 ふらつきや眠気が残るため、必ず公共交通機関か付き添いの方と帰宅を。
• 事前の食事制限がある
 手術の6時間前までに食事を済ませていただきます。お水は2時間前までです。
• 費用は自費診療
 静脈内鎮静法はご希望制ですので、手術の費用の他に、別途費用がかかります。

⑤最後に

インプラント治療は、健康で快適な食生活を取り戻すための大きな一歩。
けれど、不安や恐怖で治療をあきらめてしまう方も少なくありません。

もし「怖いから無理かも…」と思っていたら、ぜひ一度「静脈内鎮静法」という選択肢を検討してみてください。

安心して、痛みや不安を感じにくくインプラント手術を受けることができますよ。

のぶデンタルクリニックでは、インプラントや静脈内鎮静法のご相談受け付けております。
お気軽にご連絡ください。

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