親知らずの歯牙移植とは

投稿日:2020年1月22日

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虫歯や、歯根破折してしまったなどで歯を失った所に健康な親知らずを抜歯して移植する方法があります。移植がうまくいけば両隣の歯を削ってブリッジにしたり手術を必要とするインプラントをいれなくてもご自身の歯で従来の機能をおおよそ回復することができます。

移植には親知らずや埋伏歯を使用することが多いのですが、自分の歯を移植する利点として一番大きい理由が、歯根膜が存在するということです。

天然の歯には、歯を支える歯槽骨と歯根の間に歯根膜というクッションの役割をしている繊維組織があります。歯根膜があることで、噛む感覚が脳に伝わり強い力が加わっても対応できるため移植後も普通の歯と同じ噛み心地で食事が取れます。

また歯根膜には再生機能もあるので、移植先で骨組織のみならず歯周組織の再生も期待できます。

保険が適応になる場合はインプラント治療より費用が安く済んだり、自分の歯牙の移植なためアレルギーが出ないなどのメリットもあります。

歯牙移植の条件としては、大きさがあっていること・移植する歯牙が健康であること・年齢が若いこと(40代以降になると移植した歯牙が定着する成功率が下がる)などが挙げられます。

歯を抜かなければいけなくなった時の選択肢として、条件に満たす親知らずがある場合は是非相談してみてください。

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