子供の初期虫歯について

投稿日:2019年10月16日

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こんにちは。今回は子供の初期虫歯についてお話します。

『削らなくても治る』と言われている初期虫歯は、『CO=要観察歯』と言うものです。もしくは、虫歯の一歩手前とも言われています。まずは、『初期虫歯(CO)』がどのようなものなのか、説明します。

1−1エナメル質の成分が溶け出す!?

歯の表面は、エナメル質でできています。CO=エナメル質の成分が溶け出した状態です。しかし、エナメル質の成分が溶け出すとは、どういうことなのか?エナメル質は、大半がリン酸カルシウムという物質で構成されてる。その他には亜鉛、クロム、マグネシウムなど約40種類の成分が含まれていますが、ごくわずかです。ほとんどは、リン酸カルシウムと考えてよいでしょう。

口の中が酸性になると、リン酸カルシウムが溶け始めます。具体的には、リン酸カルシウムに含まれる『リン』と『カルシウム』が唾液の中に溶け出します。

1−2『CO』=脱灰状態

エナメル質のリンとカルシウムが溶け出す段階なら、まだ穴はできていません。あくまで、成分が溶け出しているだけです。そのため、虫歯になっているということではありません。リンとカルシウムが溶け出した状態を『脱灰』と呼びます。黒い穴が見えるのではなく、次のような特徴があります

表面が白濁する

奥歯の溝が茶色くなる

『CO』の段階では、歯の変色が自覚症状なのです。痛みの症状などはありません。学校の検査で偶然見つかる例が多いようです。

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