悪い噛み合わせ

投稿日:2017年1月18日

カテゴリ:噛み合わせ

前回、悪い噛み合わせが 顎関節症などの症状を引き起こす話をしました。 

今回からは、実際 どんな噛み合わせが良くないのか紹介します。

まずは、オープンバイト(開咬)です。

 

スライド04

開咬(かいこう)は、奥歯でしっかり噛んでも前歯が噛み合わずに上下の歯の間が開いてしまう状態です。 これは、歯並びによるものと骨格によるものとに分かれます。 

前歯が全く噛んでいないため奥歯でしか咬合していません。

また、最初はきちんと噛んでいても、姿勢や重力や歯ぎしり等の問題で、下顎が後方に回転してしまい、後から開咬の状態になってしまう方もいます。このような方には、当たっていないはずの前歯に、歯と歯が当たって磨り減った跡(ファセット)が見られます。 

正常な噛み合わせでは、下顎を左右に動かした際には犬歯がサポート(犬歯誘導)して奥歯を守り、前後に動かした際にも前歯がサポートしてくれて奥歯を守るような構造になっています。 開咬状態は、下顎を前後左右に動かした際に全て奥歯で誘導するようになるので、奥歯の負担が大きすぎて奥歯から喪失しやすい噛み合わせです。 しかも、奥歯が喪失した後も、インプラントにしろ義歯にしろトラブルが起きやすい噛み合わせです。

ある調査では、このタイプの噛み合わせで8020(80歳で20本の歯を残す)の達成者はいませんでした。

しかも、顎関節症の発症率は、60%です。

このような噛み合わせの方は、トラブルを起こす前に、早めの治療を オススメします。

 

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