サイナスリフトについて
インプラントを入れる際、骨の量が足りず、サイナスリフトという処置を行うことがあります。
サイナスとは上顎の奥歯の上、鼻の横・目の下にある骨の空洞、上顎洞のことをいいます。蓄膿症になったことがある方は、耳鼻科で副鼻腔炎という病名を聞かれたことがあるかと思いますが、その副鼻腔のことをサイナースといいます。
重度の歯周病のため歯槽骨がとけてしまったり、抜歯する際に綺麗に膿を掻きださずに処置を終わってしまうと、その後インプラントを入れるための十分な骨の厚みがないことがあります。
骨がないとインプラントを支える骨が少ないため、短いインプラントしか選択することができず、インプラントへの負荷が大きくなってしまいます。
上の歯の骨を作りたい部分の側面に切開をいれ、歯槽骨を切り抜きます。
すると、シュナイダー膜(上顎洞粘膜)が見えます。そのシュナイダー膜を歯槽骨から注意深くはがしていき、そのできたスペースに人工骨を充填していきます。切り抜いた歯槽骨は元に戻し、縫ってサイナスリフトの処置は終了です。
造骨した部分の骨がしっかりとするまでは3〜6ヶ月かかり、そのあとインプラントの埋入手術という流れになります。
今回は実際左上にサイナスリフトを行なった患者様のレントゲン写真を紹介します。
▪️初診時レントゲン▪️
▪️サイナスリフト直後▪️
▪️サイナスリフトから半年後▪️
▪️インプラント埋入直後▪️
造骨処置には他にも方法があります。インプラントをしたくても骨がないと断念されている方、是非のぶ:デンタルクリニック三宿へご相談ください。
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